私は自分の人生さえも変えられないと思っていた。

お正月は地元に帰省した。

中学時代の友人と遊んだ。

 

中学時代、共に委員会を頑張った、戦友。

高校・大学とバラバラだったが

まわり巡ってまた再会した。

 

 

「やっぱり会えると思ってた」

 

再会した時にそう思った。戦友とはどこかで会えると確信した。

 

 

「高校も大学も一緒のところに行きたかった」

 

戦友にそんな事を言われて本当に嬉しかった。

私もそう思っていたから。

離れていた期間を感じさせない安心感と

地元の友達以外の共通の交友関係。

 

 

私の高校時代は黒歴史だ。

ただただ気だるくボケーとしていた。

全力を尽くさない事が正義だと思っていた。

 

 

それが大学に入って変わった。

無謀なことにも全力で。大きな夢も語り。ただただキラキラしていた事がとってもカッコ良かった。

 

キラキラした人たちについて行ったら真似て活動を始めた矢先に戦友と再会した。

戦友は、戦っていた。わたしがボケーとしている時からずっとずっと。

 

たしかに、そんな戦友と同じ高校に入っていればもっと早くわたしはかっこよくなれていたかもしれない。

 

でも今いる場所にはいなかったかもしれない。

 

暗黒時代があるからこその

今のわたしだ。

 

自分の人生さえも選択できないと思っていた時からあるからバネになっている。

 

黒を知っているから白がまぶしい。

 

紡いできた時間がいまのわたし。

 

過去のわたしを抱きしめてあげる。そんな夜。

なりたいこの人

 

「この人みたいになりたいなぁ」

と、自分自身に劣等感の強いわたしはよくそう思う。

 

「この人みたいになりたい」と言う気持ちの中には憧れと尊敬の他に嫉妬、妬みが隠れている。

 

「なりたい」と思うだけでなく

「この人のこう言うところが素敵だから好きなんだ」と考えて自分に取り入れて生きたい。

 

いつか真似が本物になる。

本物がオリジナルになる。

オリジナルがわたしになる。

 

 

朝帰りの日に思う。わたしだけが知らなかったような当たり前のこと。

年末になにを思ふ

「良いお年を」「また来年」と声をかけられることが多くなる時期。

 

「また来年」といいつつも次会うの来週じゃない?とか思いつつも、日曜日に控えた一月一日が来たら来年。

 

「また来年」と言われるとまるで時空を超えるようだ。

 

年末になると「今年一年を振り返って」ということをしたくなるけど個人的には年度末のほうが焦燥感がやってくる。ただの12月だ。

 

年末感を横目に見つつ

お正月は好きだ。お祭りみたいで。

 

12月の時とは見える色が急に変わる。

1月は白銀色だ。

黄色のみかんがよく映える。

 

空気感もピリッと冷たくなる。

吐く息は柔らかい白。

頬に刺さるのは鋭い白。真っ赤な頰がよく映える。

 

年末よりもお正月が好き。

そうただそれを言いたかった。

オフの日

今日は12:00までだらだら寝ていた休日。

クリスマスも仕事出勤に追われ、やっとこさ休日。

決めていた。今日は絶対化粧をしないと。

化粧をすると嫌でもオンの日になる。今日は絶対オフなのだ。

 

日の入り前にエステへ行って(感想はまた後日)今回もかるく爆睡をかまして、ぐるっと買い物をして帰宅。

 

おにぎりではオムおにぎりが好きだ。

明太子や筋子のおにぎり並みに好きだ。

お腹がペコペコでお腹に何か入れなければとうろうろしている時に目に入ったおにぎり屋さん。

 

おにぎり屋さんと謳っているお店のオムおにぎりをむしゃり。

 

うむ。

普通である。

コンビニのオムおにぎり以下かもしれない。

いや、普通に食べたら美味しかったかもしれないが「おにぎり屋さん」というだけに過剰に期待したかもしれない。

ごめんね。オムおにぎり。

 

 

時刻は20:30を超えた。

もう僕はねむい。

23:00にSkypeミーティングを控えているなんて嘘だろぉ。

 

 

今日の稼働時間の短さたるや。

こんな日も好き。

メリークリスマスイヴ

久しぶりに真っ赤な口紅を付けた。

埃が被らぬようにサブのメイクポーチにしまっていた、勝負の口紅。

 

「スケートに行こう」

 

土曜日は昼間からやっているんだよ。

 

なんて誘われて、まんまとのっかった。

 

ふふん。

私はスケート得意なのよ。

 

たまたま、約束した土曜日が

クリスマスイブだっただけよ。

深い意味なんてないの。

 

真っ赤な口紅を塗りながら

頭の中で再生した。

口端から、はみ出ていない。

 

 

さて。

いくらスケートが得意だからといって

スカートで行ってもいいものか。

しかし、デニムで行くのもなぁ。

 

うんうん唸って。

ざっざっとタンスを開けて。

スカートとデニムとにらめっこ。

 

物干し竿にもたれる

グレーのタイツと目があった。

あ!今日は君と出かけたい。

グレーのタイツとスカートで今日は街に繰り出すぞ。

 

 

 

 

今日はここ最近で1番の寒さの日だった。

うへぇー。さむいよー。さむいさむい。

これから氷のリンクに行くのか本当に。

 

寒さに耐えきれず、逃げるように入ったコンビニでホットコーヒーを手に入れた。

もちろん。私のぶんだけよ。

 

 

あ。

フタに口をつけて飲むと

赤く勝負をかけた唇の

魔法が解けてしまいそう。

 

うんうんと考えた。

いや。飲むぞ。

背に腹はかえられぬ。

寒さに温かさはかえられぬ。

そうだそうだ。

 

 

待ち合わせ場所に着くと

「少し遅れる」

と連絡がきていた。

少しね。

ほー。

冷え切った紙コップだけが

手元に残っていた。

 

 

ふーん。遅れてくるのね。

家を出るのが遅れたのかな。

準備に時間かかったのかな。

少し寝坊したのかしら。

なんで朝起きれなかったのかな。

昨日の夜はなにをしていたのかな。

 

 

記者会見時のインタビュアーかのような質問と意味のない連想重ねる。

「昨日の夜」に私は関係ない。

 

でも「昨日の夜」に私が少しでもいてくれれば…。

 

 「おまたせ!」

 

前髪を乱して、待ち人たちはやって来た。

 

そう、友だちカップルである。

 友だち(彼氏)の部活が長引いて

待ち合わせに遅れて来たのだ。

友だち(彼女)は申し訳なさそうに

「ごめんね」を繰り返す。

 

私にとって

今日はなんでもない、冬の土曜日。

 

ちなみにスケートは

あまりの混雑に滑れなかった。

 

同じ向きに滑り続ける人並みは

まるで洗濯機。

 

メリークリスマスイヴ。

みなさーん

みなさーーん

 

なんて。

だあれもいないところにむかってさけぶ。

 

「みなさん」の該当者なし。

 

誰のためでもなく

自分のためにさけぶ。

 

みなさーーーん

 

みなさんって呼んでいるはずなのに誰もいない。その時が1番に自分の背負っているものを下ろして、まっさらな状態のものが見える。

 

 

みなさーーーーん

 

誰のためでもなく、自分のために「ここ」にいることが出来る、私が好き。

見ていない「みなさん」にありがとう。ありがとう。

負けず嫌い

20年とちょっと生きていて

初めて自分が負けず嫌いだという事に気づいた。

 

 

「負けず嫌い」だと自覚したということは

心のどこか一ミリでもその事に対して

「負けた」と感じたのだろうか?

 

いや、全く負けてない。

火がついた。

サボり気味だった心が動いた。