「変わったね」って言われること。

大好きなコミュニティがある。

一言では言い表すことができないが、あえて例えるのであれば「個性的なエンターテイメント集団」(決して一芸ができる訳ではないが。)

 

そこが大好きなのである。

そのコミュニティにいる人は美しい人が多い。

自分の信念を折ることをしない。悩みながらも最善を目指す。一人一人の個性が強いから受け皿も広い。

など言葉にしたらそうなるだけになってしまいそうだから、ここまでにするが本当に好きな集団だ。

 

そんな好きな人たちと半年ぶりにあった。

みんなは変わらない。私の思い出の中のままでとても暖かいままだ。

 

今回そんな好きな人たちに「変わったね」と言われた。

変わったねってなんだ?

 

「どこが変わった?」と聞くと

「落ち着いた」「大人っぽくなった」

まあまあ褒められているようにも感じるけど、線を引かれたようにも感じる。

 

「君は思い出のなかの人ではない」と。

いや、まって。私は変わらないよ。

 

性格は、誰にどう評価されたいかで変化する気がする。

この人と仲良くいたい、この人に好かれたいで微変動を起こしている。

 

確かにこの1年で様々な付き合う人が変わった。

恋愛ではちょうど1年前に別れた。

ともだち・仲間付き合いも変わった。

そして自分の振る舞い方も変わった。

 

その変わったの積み重ねが、今回の「変わったね」につながったのだと思う。

 

自分が望んで変わったはずなのに寂しさが残るのはなぜだろう。

 

なんだかもやもやする。

心臓が働いています。

ドキドキドキ。

心臓が最近よく働きます。

 

ある人のことを考えると心臓がよく動きます。

身体はとっても眠いのに、心臓はドキドキドキ。

 

だんだん頭も冴えてきた。

あ、明日会うのか。会えるのか。何時だっけ。あと20時間後か。

早くその時になって欲しいような。怖いような。

 

そわそわそわそわ。

手に力が入りません。ペンを持ってもスマホを持ってもすぐ滑り落ちるような。

二の腕のあたりが痛くなってきた気がする。

 

その間も心臓はせわしない。

耳の近くに心臓があったのかな。いやでも喉の下がつっかえるからその辺りにあるかも。

 

普段の私は電車を5分とて、

レジの行列を並ぶのもいやだ。

 

でもその日の待ち合わせ場所には

15分前にきた。

 

ううん。早く来すぎたかな。

風が強かったから髪の毛ボサボサしてないかな。

口紅は、はみ出ていないかな。

スマホいじりながら待っていたら節操がない、かな。

 

うんうんうんうん。と頭を働かせていると

あくびをしているあの人を見つけた。

 

ふふ。あの人はあくびをしているよ。ふふ。

肩の荷をそこに下ろして、あの人のもとに近づいた。これはいらないものだ。

 

 

左から見るあの人の顔。

右から見られる私の顔。

じっと見ていたいけど、見ていると見られる。

たまに真正面から覗いてくるなんてズルい人。

 

変なの。さっきまで騒いでいた心臓は借りてきた猫のようになった。

この人のあくびが私の心臓を寝かせたのかな。

 

別れ際は覚悟だった。頭と心臓の戦い。

頭ははやく帰るのよ。ここで帰るのがいい女。と急かす。

心臓は、もう少しあともう少し近づくの。もう少しの時間、一緒にいるの。

 

名残惜しさをあの人にプレゼントするつもりが

渡しきれなかった。

帰ったタイミングもいい女ではなかった様な気がする。

 

 

背伸びをした、座面が小さい脚の長い椅子に座ったから

私は左のお尻が痛い。

 

お尻が痛むたびに幸せだった夜を思い出して、口元が緩む。しばらく痛みが続けばいい。