親の離婚

とうとう離婚する。

やっと離婚する。

 

小学生の時に

母親から

「もしお父さんとお母さんが別れたらどうする?」

って聞かれた時「お母さんについていくよ」って答えたけど、いざ「離婚しようかな」と言われた時には「…今はやめよう」と引き止めた。

 

 

祖母から

「お前は長女だから、親が離婚したら父親についていくんだ」と延々と聞かされていたからだ。

 

私の優柔不断さはきっとここから来ている。

 

最近の家庭内のめちゃくちゃさは異常らしい。きっと祖母と叔父の精神がやられてるからだろう。

 

それに耐えきれなくて母は家を出ることを決意した。それから父と別れることも決めた。

 

「幸せに出来なくてごめんな」

 

と父は母に言ったらしい。

それを聞いて私ははらわたが煮えくりかえりそうになった。

 

どのツラで言ってやがるんだ。

私は22年間も父と母を見てきた。

男にそのつもりがあったとは到底思えない。

 

 

「貴女とお父さんは血が繋がってるの。私とお父さんは他人だからある程度関係ないけど、貴女とお父さんは親子なのよ」

 

たぶん小学校の時に母に言い放たれた。その時は意味がわからなかったから母親から突き放されたと思った。母を信じられなくなった時期。

 

今思えば確か母親が仕切りに離婚したがってた時期とこういう事を言ってた時期は同時期だった。結構精神的にきてた時期なんだろうな。

 

今なんとなくわかった。なんとなく。

 

 

家を出てからもあの家族にはうなされる。もうすっぱりと切りたいけれど切ることは出来ない。血縁関係がつらい。この血がいらない。

 

 

社会問題を凝縮してような家。

世界を変えたいと思っているのに家族さえも変えられない。

母親は祖母と他人だけど、私は祖母と血が繋がっている。

 

正直、これからが怖い。